2月9日(金)ユニコムプラザさがみはらにおいて、第7回研修会(初任者研修会)を開催しました。現役の校長先生を講師にお招きしての講話とグループ研修が行われ、充実した研修会となりました。
「これからの学校事務職員に求めるもの」
講師:厚木市立南毛利小学校 校長 横田 宗一郎 氏
冒頭に横田氏は「自分が小学校1年生だったころから、50年間ずっと学校に関わっていること」を自身の強みとして挙げられました。学校事務職員としての経験はないが、だからこそ「外側」からどのように見えているかをお話していただきました。
小学生であったころを経て校長となった今、横田氏にとっての学校事務職員は「学校の企画・運営のパートナー」「一緒に学校運営を進めていく仲間」といった存在であるそうです。
そして、今後学校には6つの「新たな波」がやってくるとのことでした。
① 学校制度―コミュニティスクール:地域
② 組織マネジメント―チームとしての学校
③ 学習内容―新学習指導要領
④ 教育理念―インクルーシブ教育
⑤ 人材育成―学び続ける教(職)員
⑥ 働き方―職務の再定義とワーク・ライフ・バランス
横田氏からは、これらの「波」に対応する力が、今後教員にも学校事務職員にも求められてくるだろう、とお話がありました。
特に学校事務職員には教員とは違った視点に立った専門性が期待され、「これまで求めてきたもの(=不易)」と「これから求められていくもの(=流行)」がある、とお話がありました。
「これまで求めてきたもの」とは、情勢などに左右されず、常に学校事務職員に求められるものであるとのことです。たとえば「正確・迅速な事務処理能力」は、それがなければ学校事務職員として成果を上げることができません。
「これから求められていくもの」とは、「新たな波」を乗り越えるために必要とされる能力のことです。学校に求められるものが変わることへ対応するために教員から今後学校事務職員に様々な相談が寄せられることが予想され、それに応えられる専門性が求められていくだろう、とのことでした。
しかし専門性だけにかたよるのではなく、個性も伸ばすことが重要である、というお話がありました。専門性だけでは「誰でもよい」「機械でよい」と考えられてしまうためである、とのことです。学校の中でどのような役割が求められているのかを考えることが必要であり、精神的向上心をもって「誰かのために役立ちたい」と思えるプロフェッショナルになることが重要である、とお話がありました。
(担当:大沢)
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